さくら
桜が満開だ
淡く柔らかい薄紅色した雲が空に咲く。
冬も夏も秋も桜は桜なのに
この時期だけ存在をこぞって持て囃される。
俺もその中の1人。
が、俺は幹も見る
ぶ太い幹に興奮と関心する。
絞り上げたぞうきん
または竜巻を連想させるほどにねじれている
咲くために地中の養分やエネルギーを
この幹で吸い上げて花を咲かせている。
見えていない根っこも視る
力強く、鋭く、深く、細かく
地面に張り巡らされてるに違いない。
きっと桜本人からしたら
花を咲かすことより
根を張り巡らせるのが本業なのではないだろうか
メインとされている花以外に
捻れ上がった幹、見えない根にも
想いを馳せる事をオススメする。