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      合計

      海へ還ろう

      昆布じめ鳥刺し茶漬け

      昆布じめ鳥刺し茶漬け

      車を見つけ南に向かう。

      半日遅れのスタートなので行けるところまで。

      山口県を抜けて気がつけば夕方には

      大分県に入っていた。

       

      海が見たくて

      砂浜の近くの公園に車を止める。

       

      波はなくピンク色の夕方に

      まん丸な月が浮かんでいた。

       

      どの町を通り過ぎても

      海沿いの道はドキドキした。

       

      自転車に二人乗りした高校生カップルが目の前を横切る。

       

      内陸産まれ内陸育ちの自分は

      海の近くで青春時代を過ごせる彼らに

      嫉妬に近い憧れを感じた。

       

      さて、さあ、どうしようか。

       

      別府で混浴に入るか

       

      宮崎まで行って朝イチからサーフィンするか

       

      何を迷ってるんだよ。

      そんなのどちらもやるに決まってんだろ。

       

      そんなこんなで別府を目指すも

      混浴の時間は終わっていたので

      小さく舌打ちをして更に車を走らせ

      広めの駐車場がある飲食店で

      昆布じめ鳥刺し茶漬けをビールで流し込み

      食事を済ませて

      次の町でも誰かが俺を待っている。

       

      そんな確信に近い予感がしながら

      車のシートに身体を預けて

      今日も眠りについた。

      空が狭い、都会で迷子。

      空が狭い、都会で迷子。

      その後は散歩しながら

      予約してくれていたおでんや

      『あふひ』に連れていかれ

       

      とりあえず美味しいもの全部出して〜と

      4、5時間日本酒を飲んではおでんを食べを繰り返し。

       

      1の段が掛け算で1番エロいだの

      つぶ貝口移ししてだの

      よくわからない角度の下ネタで笑い合い

       

      泊まりたいなら、もっと酔わせなさいよ!

       

      とカウンターに伏せ俺を覗き込み

      顔を真っ赤にし挑発する彼女を見ながら

      午前中の運転によるストレスはこのための

      パドルだったんかあと無理矢理サーフィン哲学と結びつけつつ…俺も思考がアルコールに侵され始めていた。

       

      気がつくと俺は

      アイスグレーの落ち着いたトーンの部屋にいた

      広すぎず狭すぎずセンスの良さを感じる。

       

      おお、ここが美人の巣かあ〜

       

      とアルコールで麻痺した俺の脳みそが

      訳のわからない言葉を口から放り出す。

       

      そうだよ〜

      狭いでしょう

      私にはちょうどいいけど!

       

      昼間に平和を語っていたはずが

      お互いの欲をぶつけ合う大戦を交え

      シャワーを浴びて

      俺はひさびさのベッドで吸い込まれるように

      眠りについた。

       

      俺はどんな時間に寝ても4時半前後には目が覚める。

      隣に目をやると

      寝てる姿がフェレットみたいだった

      そんな彼女はアラームが鳴る度に

       

      止めて!

      もうちょっと、もうちょっと!

       

      と寝ぼけながら言うので

      しばらく俺は素直にアラームを止め続けた。

       

      11時手前になり

       

      ねえ、何時?💤

       

      10時半すぎ!

       

      え!?は?

      アラームは?

       

      ずっと止めてたよ!

       

      なんで!?

       

      止めてって言ってたよ?!

       

      仕事なんだけど!

       

      おう!頑張って!

       

      並んで急いで歯磨きを済ませ

      洗顔をし眉毛を書き始める。

       

      じゃあ私職場こっちだから!

      気をつけてね!

       

      人波に紛れ消える彼女に

      見えなくなるまで手を振る。

       

      さてと…、南に向かうかあ。

      あれ?ところで俺の車どこだ?

      なあ、誰か知らん?

       

      空が狭い

      都会で迷子。

      ヒロシマ

      ヒロシマ

      原爆ドームで待ち合わせ。

       

      広島はむちゃくちゃ渋滞していて

      さらに路面電車が走っていて

      今までしばらく四国の海沿いばかり運転していたのでストレスを感じていた。

      曲がり損ねて同じ場所を2回ほど通過すると

      待ち合わせ場所に向かう彼女が見えた。

      車を左に寄せて声をかける

       

      こんにちは〜あの〜はじめまして

      お姉さん綺麗ですね〜

       

      え!のむをじゃん!

      久しぶり!とりあえず乗るね!

       

      近くの駐車場に車を止めて

      ハンバーガーやら

      お酒やらをごちそうになり

      オープンしたての店から祝花を2本ちょうだいして気ままに平和公園付近の川沿いを散歩。

       

      ねえ、あっちにさ

      私のお気に入りの芝生あるから

      そこでお昼寝しよーよ!

       

      なんだ、そのお洒落な誘い文句

      "お気に入りの芝生"って。

       

      橋を渡りながら原爆ドームを見る。

       

      ねえ、平和ってなんだと思う?

       

      ん〜、脅かさず脅かされずじゃないかなあ

       

      と俺が応えると

       

      のむをらしいね!さあ、ついたよ!

       

      俺たちは芝生に2人で寝そべり

      ほろ酔いの俺は旅の話をした。

       

      淡路島あたりから言ったこと全部叶うんだよね

       

      え〜例えば?

       

      ヒッチハイカー現れたり

      めしや探してたらめしや出て来たり

      ヒッチハイカーの願い叶えたり…

       

      んじゃ今なんか叶えてみてよ

      平和な願いがいいなあ〜

       

      OK!まかせろ

      んじゃあ、そろそろ俺がとんでもなく

      可愛くて美人にキスされますように!

      芝生の上で!

       

      もう!笑 って笑いながら

      彼女はすぐキスしてくれた、何度も。

       

      ほらなあ、叶ったろ?

      それにほんのちょっと世界が平和になった。

       

      たしかに〜

      私のおかげもあるけどね!

       

      ありがとう

      おかげさまで今日は一段と平和です🕊️

       

       

       

       

       

      相手に期待する前に自分が備えよ。

      という事で

      大好きなスケート

      大好きなサーフィン

      大好きな食事…。

      そしてもう一つ人生に欠かせない

      俺が大好きなもの…。

       

      そう、美人。

      そう、可愛い子。

      女の子!

       

      あたりまえのことだが

      あたりまえなことが1番大切。

      好きなものを好きと言える奴が強い。

      そして女の子たちもそんな俺が好き。

      実際モテるしな。

       

      好きなのに好きじゃないふりしたり

      すけべなこと考えてるのに

      そんなつもりはございません。

      みたいなのはダメ。

      堂々としてたらええねん。

      素直が1番。

       

      女の子に下心使う暇あったら

      自分がどれだけ男らしくあれるかに

      気を使うべき。

       

      サーフィンでも同じだと思う。

      サーファーは海を口説きに海に向かう。

       

      入る前に俺は必ず一言海に言う

       

      おはよう、今日も綺麗だね!

       

      しかも、心から言うのが大切。

       

      どんな状況でもだ。

      コンディションが悪かろうが。

       

      下手で自信ない奴ほど

      海に来てから言い訳を並べる。

       

      昨日飲みすぎただの

      海に入るのが1ヶ月ぶりだの

       

      自信のない奴に口説かれる海の気持ちになってみろよ。

       

      そんな奴にいい波をくれるか?

       

      海のコンディションはどうにもならないが

      自分のコンディションは自分次第だ。

       

      とか半分本気、半分冗談な脳内雑談をしながら

      ふと今から美人に会いに行く自分のコンディションが気になりルームミラーで自分を確認すると口髭は伸びっぱなしだし2.3日風呂にも入ってない自分に気がつく。

       

      あ〜これじゃキスした時に

      ヒゲが痛いかも知れないなあ。

      しかも、身体は海くさい。

       

      銭湯に向かった。

       

      平日の朝から銭湯の中はだいぶ賑わっていた。

       

      久々の温かいシャワーは最高だったし

      水圧も完璧。

      ついでに正面の鏡に写る自分の裸も完璧だ。

      シャンプーをしてる時に見えるパドル筋が

      俺は個人的に好きだ。

       

      剃り残しがない様に口周りだけ

      綺麗にヒゲを剃り

       

      よし、これでキスしてもらえるぞ💋

       

      と根拠のない自信を再装備した俺は

      しばらく、久しぶりの湯に浸かり人間観察をした。

       

      銭湯で前をタオルで隠して歩くやつは

      大抵身体がだらしないし

      顔から覇気が出ていないことに気がつく。

      これは偏見だけれども9割あってるはず。

       

      湯から出て体も程よく温まり

      再びシャワーを浴びた俺は

      オードリーの春日並みに胸を張り

      タオルを肩にひっかけて脱衣所に向かった。

      しまなみ街道

      しまなみ街道

      午前4時

      スパッと目を覚ます。

      目覚めが良すぎてそのままエンジンをかける。

       

      山間部の澄んだ空気に満点の星空。

      窓を開けて鼻から吸い込んだ空気が

      ツンっと沁みる。同時に更に脳が冴えわたる。

      冷たい風が頬を撫でる。

       

      よしっ

       

      目ヤニをデコピンで窓の外に飛ばし

      喉が渇いたので近くのコンビニまで車をトバす

       

      最寄りのコンビニまで40分程かかったかな

      お茶とシャケおにぎりを買い。

       

      そのまましまなみ街道に入った。

      朝陽を横目にたくさんの小さな島を見下ろしながら橋をわたる。

       

      ちょうどYouTubeで

      魂のポジティブバイブスセッション

      TEE DOZAN11 Reichi Blue Vintage

      「空』★『明日の風」〜世代とジャンルが交差するスクランブルセッション〜を流していたのだが

      歌詞が景色と心境にマッチしすぎて涙出た。

      ↑※聞いたことない人はぜひ聞いてみてね。

       

      と、同時にそろそろ布団で寝てえなあと

      体がそう言っていた。

       

      あ!そうだ!

      広島にむちゃくちゃ美人の知り合いいるわ!

       

      という事で俺は広島に向かう事にした。

       

       

       

       

       

      鮎の塩焼き

      鮎の塩焼き

      四万十川沿いを上流へと車を走らせていると

      眠気と空腹が同時にやって来た。

       

      そのタイミングで道の駅が現れたので

      今日の宿はここかな〜と車を止める。

       

      小さい町、というよりは集落。

      地元でいう鳴子温泉の様な場所に出た。

       

      ふらふらと気ままに歩いていると

      やまの台所みん家という看板がライトアップされていた。

       

      扉をあけて席につき

      ご当地っぽいものを注文

      鮎の塩焼きにヤマトエビの素揚げ

      それをダバダという栗で作られた焼酎で流し込みほろ酔いで店を後にする。

       

      四万十川の鮎には期待していたのだが

      山形で食べた鮎の方がボリュームがあって美味しかったなあ〜と思った。

       

       

      そんなこんなで車に辿り着き

      シートを倒して視界一面に広がる星空を見ながら今日も眠りについた。