ジョギング日記②
ジョギングの為の散歩のはずが
散歩が好きになってしまった。
人間本来の移動速度だからだろうか
脳みそに入ってくる情報がやさしい。
朝のひんやりした空気は気持ちがいいし
まだ、町が眠っているのでノイズが少ない。
普段見落としていた季節の流れも感じる。
日の出も徐々に早くなり
昨日の蕾が咲いていたり
咲いていた花が枯れていたり
桜は徐々に葉桜になり
名も知らぬ虫が飛んでいたり
空き家の玄関先にツバメが巣を作っていたり
ハト、カラス、スズメ、それぞれが
新しい朝を喜び声を上げている。
お前ら全員どこに隠れていたんだよ?
ってくらいに季節が加速して行く。
いや、あちら側からすれば
"お前こそどこにいたんだよ?"
"季節の中におかえりなさい、
一緒に真新しい今日を祝おうぜ"
"このバカタレが!"
って事なのだろうか。
俺は今までどこに行ってたんだろう、
同じ場所にいながら。
何でも速い方が良いとされている現代
移動も情報も仕事も出会いも何もかもがだ。
時にはこうやって意図的に速度を落として
本来の時間の流れに身を委ねることで
いつの間にか忘れてしまっていた感覚を
肩の力を抜いて取り戻すキッカケになるんじゃないかな。
要するに散歩も必要だ。
今のところ
サーフィン の為のジョギングの為の散歩だ
今週も月〜金はお散歩だ
来週からいよいよ走り出す。