七転び八起き
ダルマさんが転んだ
痛みに涙が出そうになった。
しかし、その目は前を見据えていた。
ダルマさんは走った
痛みに負けないように
涙をこぼさないように。
が、また転んだ
ダルマさんは思った
ここで走るのをやめたらどれだけ楽だろうか?
そんなことを考えてしまう自分を
少し嫌いになりそうだった。
ダルマさんは走った
痛みだけではなく
弱い気持ちに負けないように。
ダルマさんは語った。
傷だらけのからだで
目にためた涙で、その生き様で。
転ばぬことよりも
立ち上がることが大切だ、と。
ダルマさんは今日も走る、転がる様に。
昨日よりも今日よりも
強い自分、未だ見ぬ"向こう側"を目指して。