南あわじリフレッシュ交流ハウスゆーぷる
しばらく夕焼けの中を走り
近くの砂浜で車を降りて
夕焼けが沈み切るのを眺めていると
散歩中のおばあさん2人に話しかけられる。
あらあ、お兄さんラッキーだよ。
こんにちは〜どうも〜どうしてですか?
私たちは毎日ここを散歩してるんだけどね
こんな綺麗な夕焼けは久しぶりだねえ。
へえ〜確かにむちゃくちゃ綺麗。
じゃあねえ、達者でね〜
はーい!おばあちゃんも達者で!
たわいない会話だったが
気持ちがほっこりした。
俺も将来的には海の近くに住もうと夕陽を見送りながら誓い。
陽も沈みきったので温泉をググる。
ゆーぷる と出てくる。
お!これだな。
すっかり暗くなった田舎道を走しらせ
ゆーぷるに到着。
さっと着替えを済ませて
温泉に入る。
まずシャワーを浴びていると
周りには
おじいちゃんが2人と
子どもたちが10人ほど
あとはお父さん3人
聞こえてくる会話の内容的にどうやら近くのキャンプ施設からの帰りらしい。
いいなあ、俺もいずれ子どもができたら
キャンプとかに連れ回す親父になりてえなあ
なんとなく見わたす
すぐ露天風呂に目を奪われる。
なんと露天風呂には
滑り台とうんてい、ジャングルジム
しかもうんていの下は流れるプールになっていた。
俺以外の家族も露天風呂に驚いていた。
がふいをつかれた子どもたちは遊んでいいのか周囲を気にして大人しくしている。
最初は皆ゆっくり浸かっていたが
そんな大人しい雰囲気をぶち壊す男が現れた
そう、俺だ。
まず流れるプールを流れ
うんていをして、滑り台を全力で滑りおり水しぶきをあげる。
と、今までおそらく我慢していたであろう子どもたちが一斉に遊び出す。
なあなあ兄ちゃん勝負しよ!
おお、いいぞ!
でも滑り台で勝ち負けってどうするん?
ん〜わかんない!
わかんないんかい!
んじゃ水しぶきが1番デカいやつが勝ちじゃ!よーいスタートッッッ!
いえー!きゃー!
と子どもたちと遊んでいると
お父さん達もニヤニヤしながら混ざってくる。
パパがんばれえ〜!子どもたちがおのおののお父さんの応援を始める。
気がつくとおじいさんも滑り台を登り出していた。
"楽しいカオス"
散々はしゃぎきり皆でゆっくり浸かって
軽く挨拶をしてゆーぷるを後にする。
いやあ我ながら先陣を切れたことを誇りに思った。
きっと誰しもが"キッカケ"を待ってる。
どこにいても誰かの"キッカケ"になれる人でありたいと思った、大小関わらず。
近くの海水浴場に車を停めて
しばらく星を眺めコンビニで買ったビールを飲み
そろそろヒッチハイカー現れてもいいぞお
とほろ酔いで呟き眠りについた。
波の音が心地よかった。