花鳥風月
デデーポーポーポー
デデーポーポーポー
キジバトの声で4時に目を覚ます
西の空にはまだ月が浮かんでいるが
もう外は明るくなり始めている。
顔を洗い
タンクにお湯を汲み
車に板を積む
お茶を淹れ、卵かけごはんを食べ
水筒に水をいれて5時に出発。
まだ、誰も起きていない町を
東に向かって車を走らせる。
radikoというアプリで
スナックラジオを聞きながら
雲一つない空に
いい予感しか浮かばない
途中コンビニに寄りバナナを買い
目的地の駐車場に着く。
誰もいない!貸し切りだ。
もう波の砕ける音がする
ニヤニヤが止まらず
バナナ片手に林道を走る。
海が見えた
等間隔のうねりが地平線から
キラキラと光りながらやってくる。
木に寄りかかり
バナナを食べながら
ゆっくりと波チェック
ん〜デカくてワイドだ
でも綺麗だ、入るしかない。
林道を上がり車に戻る
ウェットスーツに着替え
水筒とフィルムカメラの入ったバックパックを背負いボード片手に砂浜まで降りる。
相変わらず綺麗だな
今日もよろしくお願いします!
誰もいないから大声で叫ぶ
声にビビったカモメが2羽飛び去る
なんか、ごめん。カモメに謝る。
準備運動として砂浜を走り回る。
リーシュをつけ、いざ海へ
案外流れがありだいぶ流された。
何本か無理矢理乗るが
最後に巻かれる
水がキンキンに冷えてやがる、悪魔的だ。
悶える、叫ぶ、笑う。
1時間ほどで上がり
弱い南風に身体を乾かしてもらいながら
水分補給をし、フィルムカメラで写真を数枚撮る。
あがろう、充分気持ちよかった。
スッキリした。
疲れを感じながら林道を登る。
前日の雨に散らされた山桜にとまる
シジュウカラが気持ちよさそうに歌っていた
車に着き時計を見る
まだ、11時前だ、さあ何をしよう。