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      合計

      海へ還ろう

      上方温泉一休京都本館

      上方温泉一休京都本館

      おーここかあ

      雰囲気は最高にいい感じだ。

       

      階段を登り暖簾をくぐる

      温泉の匂いがする。

      食事スペースを横目に奥へと進む。

      久々のスケートで足に疲れを感じていた

      脱衣所で服を脱ぎ扉を開ける

      温泉独特の曇った柔らかい光が目に入る。

       

      匠の手掛けた手捻り信楽焼の一人用陶器風呂

       

      世界初超微粒子ミストサウナ

       

      背もたれから静かに流れ落ちる美人の湯

       

      木の香りに包まれるスタジアムサウナ

       

      高濃度炭酸泉

       

      中はなかなか広く露天風呂も充実していた。

       

      露天風呂に寝そべり

      紅く色づくモミジ越しに夜空を眺める。

      色々な思いが込み上げる。

       

      気がつくと半分寝ていた。

       

      最後にミストサウナに入り

      海に入ってないしなあ〜とか

      わけ分からん自分の理屈で身体に塩を塗りたくる。

       

      内湯のシャワーで流し着替え

      自販機で炭酸水を買い外に出て風に吹かれる。

       

      ああ、気持ちよかったなあ〜

       

      なんとなく一休さんをググる。

       

       

      一休宗純


      天皇の血を引いているといわれますが

      権力が大嫌いで持ち前の頭の良さで

      権力者をやりこめます。

       

      彼の人生は

      人間の本質をありのままに見ようとする一生でした。

       

      ほえ〜、一休さんも"向こう側思想"だったんだなあ。

       

      急がない、急がない

      一休み、一休み〜。

      そうだ 京都、行こう。

      そうだ 京都、行こう。

      名古屋港で車をフェリーから降ろして

      天気の良さにすこぶるテンションの高かった俺は右足をアクセルから離すことが出来なかった。

       

      ひぃ〜やっふぅッッッ!

       

      色々なモヤモヤはあったが

      空がこんなに晴れてる

      晴れやかに行かな申し訳ない。

       

      ナビも何も設定せず

      とりあえず南に向かう。

       

      空よ、今日もありがとう!

      見てろよ、俺は今から移動するど、ガハハハ!

       

      しばらくすると京都大阪方面と

      看板が出てくる。

       

      そうだ 京都、行こう。

       

      聞いたことあるキャッチフレーズを

      ニヤつきながらつぶやき

      いざ、京都へ向かう。

       

      京都が近づいて来たので

      ケータイを取り出す。

       

      京都 スケートパーク

       

      調べるといくつか出て来たが

       

      『鹿の壺』お!

      聞いたことあるな

       

      でも腹減ったな

      宇治で本場の宇治抹茶

      抹茶蕎麦、湯葉、団子、ぜんざいで

      胃袋を満たしていざスケートパークへ。

       

      ほうここが鹿の壺かあ

       

      なかなかヘンタイよりの

      プールコーピングゴリゴリのパークだ。

       

      こういうの大好きだ。

       

      そこでひたすら滑っていると

      スケーターが2人現れた。

       

      むちゃくちゃかましてますねえ

      お兄さん宮城から来てはりますの?

       

      !?

       

      宮城ナンバーだし!

       

      はじめまして〜

      ああ、そうです

      日本縦断中で!スケートとサーフボード積んで!

       

      ほえー

      なんかロマンあるなあ〜

       

      その後も夢中でセッションを繰り返し

      技を決めても転んでも板で地面を鳴らし

      奇声を発しながら讃えあう。

       

      お互いの熱量が昂って行く。

       

      そろそろお開きムードというか

      スケーターが出し切った後の賢者タイムが

      3人を襲う。

       

      ふう

      いやあセッションっていいですねえ

       

      いや本当に。

      首痛めてるし全然若くないのに

      熱くなっちゃったねえ

       

      いやあ熱かった

      スケートやっぱいいなあ

      ちなみにお2人はおいくつですか?

       

      俺が47でこっちが52

       

      え?全然若い!

      てか、目が少年!

       

      いやお兄さん程じゃないけど笑

       

      負けてられねえなあ

      だいぶ汗かいたんで温泉行きたいんですけど

      この辺どこかありますか?

       

      ん〜一休さんの温泉あるな!

      そこ行ったらいいわ

       

      あと明日、大阪行く予定なんですけど

      おすすめのスケートパークありますか?

       

      大阪かあ、大阪なら原池やな

       

      助かりました

      温泉も原池も行って見ます!

      でわ!ありがとうございます!

      またどこかで!

       

      日本縦断楽しんで!

       

      パンッ!グッ!

       

      スケーターのあの挨拶をして

      車に戻り汗で濡れたTシャツを着替えながら

      俺は思った。

       

      47才と52才かあ

      まだまだ余熱ありやなあ

      負けてられねえなあ

       

      エンジンをかけ

      窓を全開にし星が出てきた空に熱唱する。

       

      このまま僕は〜

      汗をかいて生きよ〜う

      あああああ〜いつまでも〜

      このままさ〜ッッッ!

       

      今の気持ちにピッタリだった。

      おっしゃあ、一休さんの温泉へ向かうかあ〜♨️

      冒険

      冒険

      ぼうけん【冒険】

      [名](スル)危険な状態になることを承知の上で、あえて行うこと。成功するかどうか成否が確かでないことを、あえてやってみること。

       

      案外やってみたらなんとかなる

      やる前にビビってやめる雑魚にはなるなよ

       

      どうせ雑魚なら大海で死ねや。

      生きるってそういうことじゃねえのか。

      師匠の左乳首

      強く生きるとはなんだろうな?

       

      弱さから目を逸らさないことじゃないか?

       

      ならまず弱さを認めてあげるしかないんか

       

      そうなるなあ

       

      ちょっと師匠に聞いてみようか

      師匠!強さってなんですか?

       

      うむ、誰もがそれぞれの弱さを持っておる。

       

      はい。

       

      弱さをごまかし、強がれば、

      人はますます弱くなる。

      弱さを隠すのもまた弱さなのだ。

       

      なら俺たちはどうしたら

      強くなれますか?

       

      弱さを見つめ、受け入れれば、

      その度に人は強くなる。

      弱さを見つめるのは強さに他ならない。

       

      なるほど!

       

      師匠の弱点はなんですか?

       

      わしか?

      わしは左の乳首がめっぽう弱いぞ!

      甘噛みされた日には骨抜きじゃ。

       

      なんすかそれ!笑

       

      俺たち真剣なのに!

       

      今のに気づかんかったか

      何事もユーモアに変えるのも強さじゃ…。

       

      お〜なるほど!

       

      さすが師匠!

       

      わかったらわしの乳首をやさしく噛めるおなごを用意せい!

      わしはもっと強くなりたい!

      弱さを見つめる時が来たようじゃ…。

       

      ヒゲ

      ヒゲ

      ヒゲは男のロマンだ

      それに女性の中にはひげマニアがいる。

       

      煮え切らない多数を攻略するより

      沸騰中の少数を攻略する方が

      成功率ははるかに高い。

       

      なぜ皆は

      少数派の嗜好を無視し

      アンチを恐れたのか。

       

      ヒゲを卑下するべからず。

      ちなみに俺はアンチすらウェルカム。

      プレイリスト

      プレイリスト

      中学を卒業してすぐに

      ソイツは隣の県の高校に行った。

       

      高校を卒業してすぐに

      関東の大学に行って

      そのまま関東で就職した。

       

      年に何回か帰って来る時は

      俺は張り切って色々な場所に連れ回した。

       

      会えてないのに不思議と距離は感じなかった

      会っていない間に何をしていたかと言うと

      たまに見つけた俺が好きな曲や

      ソイツが好きであろう曲のプレイリストを

      お互いに送りあっていた。

       

      比率的には俺が送りつけていた時の方が多かったかな。

       

      今、振り返って気づいた。

       

      この行為の根本には

       

      "どうせ違う場所にいるなら

      せめて同じ曲を聞いていたい"

       

      というほぼ無意識的な願いがあるな、と。

       

      ああ、もうこれは愛でいいんじゃないか?

       

      離れていた15

       

      2人の間には愛があったんだな。

       

      今は隣で同じ景色を見てるぜ。

       

      俺のiPhoneを覗き込み

      ソイツがたずねる。

       

      のむをそのプレイリスト誰に送るの?

       

      え?内緒!笑

       

      あーガチな時のやつじゃん。

       

      うるせぇよ!

       

      ぴろん♪

       

      俺にかよ!笑

       

      おう、愛してるぜ笑

      これからもよろしくどうぞ。

       

      照れ笑いしながら

      グータッチ。