バックサイドがうまく乗れない件
日頃からバックサイドについてたくさんのご相談をいただきます。興味深いのは、その他サーフィン技術全般の皆様からのご質問はとても具体的なのに対して、バックサイドについてのご質問は大まかであるということです。具体的には「バックサイドがうまく乗れません」「バックサイドが分からないです」というご質問です。何が分からないかも分からないということだと思います。教えるコーチ側もバックサイドのコツはフィーリングで分かっていて具現化できていないのかもしれません。実際私もそうです。バックサイドについてはオーストラリアにいた頃「これだーーー!!!分かった!!」と興奮した一本がありました。その1本は今でも忘れられない1本です。バックサイドのアップスはそれを毎回やっています。それってなんですか?そのそれを説明してと言われても難しいのです。
バックサイドのアップスを言葉で表わせ
上述の通り難しいです。それでもひねり出せ。それってなんですか?
フロントサイドのアップスができる人の場合
まずはレギュラーのアップスができる方へ。レギュラー側はボードをフェイスに引っ掛けないように、ボードのノーズ側をリリースしてあげるとどんどんスピードがついていく感触あるでしょうか。無ければまずはここからですが。バックサイドは身体が閉じているのでリリース意識の必要はありません。もともと身体の向きからリリースされているのがデフォルトのためです。反対にバックサイドは引っ掛けにいってはどうだろうか。前足をフェイスに引っ掛ける。前後ろ、前後ろで。これレギュラーでやってはNG。これは文章では伝わらないか。あとはさらに分からない世界へ着いてきてくれる方、みぞおちの前あたりに空間を作る、みぞおちと腕でボールを抱えるみたいな。みぞおちに力を入れます。(上画像のスタイル)その気持ちで超サイヤ人になる瞬間みたいに乗ります。身体の中心に力を入れるというのは超サイヤ人なのですね。
フロントサイドのアップスも課題の方
フロントの方が簡単なのでアップスはフロントから練習します。バックサイドは後回し。荷重と抜重から練習です。膝を曲げて低姿勢でボードを抑え込むときと、そのパワーを開放して伸び上がりながら抜重するときと。これの繰り返し。そしてその振り幅を大きくして荷重と抜重のメリハリをつけます。これはフロントもバックサイドも共通なので。まずはフロントサイドのアップスから練習してください。まだフロントでできないうちは、バックサイドのときは何もしなくても良いのでインサイドまで長く乗る練習が良いです。途中で終わりそうになっても最後まで乗るぞ!と決めて自分なりに長く乗るコツを探っていくと良いと思います。将来に生きてきます。
まとめ
バックサイドのアップスのそれってなんですか?の答えは「波に引っ掛けにいく」「みぞおちの前に空間を作る」で決まりです。