ミッドレングスサーフボードの選び方
ミッドレングスのサーフボードは今とても人気があります。ショートボーダーもミッドレングスへ。ロングボーダーもミッドレングスへ。メインがミッドレングスの方もいれば、セカンドボードがミッドレングスの方もいます。「家に1本は置いておきたいサーフボード」の地位を確立しました。
ミッドレングスって何?
まず基本的なことからですが、ミッドレングスって何ですか?というご質問を多くいただきます。文字通り中間の長さのサーフボードです。中間のサーフボードは全部ミッドレングスで間違いありません。明確な規定はありませんが、6'5"くらいからショートボード感が薄れてきます。6'8"と言われればもうショートボードではないと思います。短い側は明確ではありません。6'6"前後としておきましょう。長い方は簡単で、ロングボードが9'0"からですので、9'0"より短いボードはミッドレングスになります。ということで、6'6"前後から9'0"未満のサーフボードがミッドレングスです。
ミッドレングスのシェイプとフィン設定
ミッドレングスサーフボードという言葉の定義にはシェイプやフィン設定は含みません。どんなシェイプでもフィンでも長さが当てはまればミッドレングスです。誤解されやすいのが、おしゃれなシングルフィンのみがミッドレングスと言われやすいです。おしゃれなシングルフィンでなくてもミッドレングスです。
ではどのミッドレングスを選びますか?
フィン設定
こちらのブログは40代からサーフィンを始めた方向けですので、奥深いところはまた今度にさせていただきます。最初はフィン設定で選択します。それくらいフィン設定が乗り心地に大きく影響します。シングル、ツイン、トライ、シングル+2、ツイン+1、クワッド、ボンザーなどの特殊なもの、などなどたくさんありますので迷ってしまいますが、まずは下記の入りやすいところでどうぞ。特殊なところはミッドレングスを乗り込んでからでも良いと思います。
- トライ
- シングル+2
- シングル
まずはこれら3つだと思います。この順番で馴染みやすさ順です。馴染みやすさとは扱いやすさや乗りやすさです。テイクオフの練習をしていたり、横に滑る練習をしているという方、そのきっかけになるライディングが生まれるのはもちろん乗りやすさです。蔵人向けに奥深く作られているサーフボードは扱いにくいです。ビギナーの方がボンザーに乗ってもボードの性能を引き出せずただ難しいだけになってしまいます。乗るのがダメということではありません。あくまで練習していてコツを掴むきっかけを得やすいサーフボードは?という見方です。
1、まずはトライフィンから
テイクオフして横に走る練習をしたい方はトライフィンからをおすすめいたします。センターがボックスになっているタイプではなくて、ショートボードなどで見られるスタンダードなフィンプラグが3つのタイプです。スムーズに横にボードを向けやすいです。そして走りやすいので他と比べると加速も簡単です。コツがつかみやすく上達に繋がります。HFBのP8はこちらです。
3、シングルフィンってかっこいい
先に3から説明します。横に進むだけならトライフィンが簡単ですが、進むだけなら乗っている姿はシングルでもトライでもほとんど変わりません。しかしひと度マニューバーや走り方を追求しますと、やはりシングルフィンはかっこいいのです。難しくても乗れる、サーフボードの性能を感じることができる、というレベルに上がってしまえば、シングルフィンの足元感覚は病みつきになるという方が多いです。シングルフィンを乗っている姿やライン取りは蔵人好み。上達!とにかく上達や!という方ばかりではありません。楽しく波乗りできれば良いですね。なんとなく自分のスタイルがシングルフィンだと思う、という方は何もレベルが上がってなくても最初から迷わずシングルへどうぞ。HFBのA1はこちらです。
2、シングル+2
シングル+サイドバイトとも言います。シングルフィンと2つの小さなフィンがサイドについている設定です。センターはシングルフィンなのでボックスタイプです。上記3のシングルフィンは大きなフィンを1枚付けて乗るのですが、シングル+2のシングルはそれよりも小さなシングルフィンになります。小さなシングルと小さなサイドフィンです。シングル+2はトライとシングルの中間と考えて良いです。中間というのは扱いやすさも中間、ライディングスタイルも中間です。レベルが上がってから分かることは、シングルのように乗れるしトライのようにも乗れるようになることです。楽しくて仕方ありません。TAKEDA CUSTOMSのB-29モデルがこちらです。
長さについて
上記でミッドレングスの長さは6'6"前後から9'0"未満としました。6'6"と8'11"では大きな差があります。実に66cnの差です。たとえフィン設定が同じであったとしても乗り心地が同じなはずはありません。長さは操作性です。短い方がサーフボードを動かしやすいです。また、パドリング力に差が出てきます。長い方が最高速は出やすいです。個人個人で必要な長さは違うと思います。お気軽にご相談ください。もちろん陸での持ち運びも全然違いますよね。ビーチまでサーフボードを持って長距離歩く方、長いボードは大変です。また車に入るかどうか、エレベーターに一緒に入れるか、などなど人によって諸事情あると思います。
まとめ
ミッドレングス入門は、まずはフィンで選びます。扱いやすさとクラシックスタイルとを天秤にかけてご自身に合うものをお選びください。今はうまくなる時!上達に集中したい!という場合はトライを、やっぱりクラシックスタイルでしょ!という方はシングルを。中間の方はシングル+2をお選びください。長さはサーフボードの動かしやすさとパドルスピードの比較です。取り回しを取るかパドルスピードを取るかです。何かを取れば何かが無くなるのがサーフボードという見方をした方が選びやすいです。サーフボードのご相談はHFB説明ウェブサイトの一番下のサーフボード相談のフォームをお送りください。