サーフィンするときの地形って何?サーフィンが下手でも良い波を取る方法
同じ海に入っても、良い波にたくさん乗れる人と乗れない人がいます。その差は技量でもボードでもなく、「地形」を知っているかどうかです。波は浅いところ(サンドバンク)で割れる。そして良い波とは、割れたあとライディング方向へなだらかに浅くなっていく場所のこと。これを読めれば、下手でも良い波を主体的に取れます。「良い波に乗りたければ地形を学べ」これはオーストラリアのプロコーチングの教えでもあります。この記事では、波が割れる仕組みと地形の読み方を解説します。
海に着いてポイントを見渡してみてください。狭いポイントですと1ヶ所のみでブレイクしているかもしれませんが、だいたいの開けたビーチブレイクですと何ヶ所かにサーファーが別れていると思います。混んでいるところと空いているところがあると思います。混んでいるところは波の良いところです。
逆に、どこでも乗れない波(横一列で崩れるダンパー)もあります。なぜそこでパーリングするのかは「サーフィンのパーリング(ノーズダイビング)の原因と直し方」で詳しく解説しています。
波が良いところ?
豊富に波があるときは、波質の良いところに集まります。しかし日本のビーチブレイクは小波でパワーレスなことが多いので、質というよりはまずは波がブレイクするところに集まるかもしれません。波が良いところというのは、波が割れてくれるところで波質(割れ方)も良いところです。
どこでブレイクする(割れる)の?
基本的なことからですが、波が割れるのは浅いところです。深いところは割れません。港で波が割れないのは船着き場の最後まで深くしているためです。サーフポイントは岸に向かってなだらかに浅くなっていきます。浅いところでブレイクします。砂は日々動いていますので浅いところと深いところが移動します。昨日まで浅かったのに深くなったなど。これがサーファーの言う地形です。サンドバンクとも言います。バンクがあるという言い方をするでしょうか。バンクがあるというのは浅くなっていてブレイクするところです。
サーフィンする場所を決める実践編
例えば海の中がこのようになっているとします。空から見ています。図の上が沖で下が岸として。

波は浅いところで割れるので浅いところを探してください。上の図ですと割れそうなところは左と右ともしかしたら下もです。これらが人の集まるところです。岸側はあまりないので、おそらく左と右に人がいると思います。混雑しているときは人から離れるために真ん中で待っている人もいます。しかし真ん中は深いのでいつまで経っても乗れません。では貸し切りならばあなたはどこで待ちますか?地形のことを何も考えてない場合は、ただ海に入っていって乗れそうなところに移動したりしますが、それでは乗れません。答えはAのレフトの波です。

浅くなるから波がブレイクするということと、ライディング方向になだらかに浅くなってくれる場所です。

この中でこのAのレフトの波だけスペシャルな波です。では右はどうでしょうか。

右のライトの波は進むと深くなるので続きません。ライディングはすぐに終わります。あなたのサーフィンレベルのせいでもなく、サーフボードのせいでもなく、地形のせいで乗れません。というわけで、サーフィンには地形がものすごく重要ということがお分かりいただけたでしょうか。「良い波に乗りたければ地形を学べ」がオーストラリアのプロコーチングです。その日の地形を考慮して、岸で体操しながら戦略を立てている人が良い波にたくさん乗れる人です。初中級者でも地形の勉強はできます。むしろ早くに始めるに越したことはありません。上級者だけが乗れるという考えは捨てましょう。自分だけ良い波に乗れるというのは実は難しいことではありません。
主体的に入るところを決める
これまでは友達が入っていくところに一緒に入る、なんとなくで入っていた方も、ぜひ自分であそこに入る!と決めてパドルアウトしてみてください。最初はそこからです。貸し切りの海に入るチャンスがあれば、自分は本当にこの広い海で一番良い波を掴んだのか。上がった後も海を眺めて反省会です。これからは人任せにせずに、入る場所を考えてから海に入ります。少しずつ地形が見えるようになります。空いているから乗れるのではなく、地形を知っているから乗れるのです。
著者:福井宏行(HANNAH FIRM 代表) 20歳でサーフィンを開始。なかなか上達できず、人一倍長く苦しいビギナー時代を経験。27歳で渡豪しプロコーチングを学ぶ。帰国後サーフボードの輸入卸を経て、宮城県七ヶ浜にHANNAH FIRMを構える。サーフィン歴26年、これまで約3,500本のサーフボードを届けてきた。ステップアップ専用ボードHFBの開発者。