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      合計

      海へ還ろう

      デイドリームビリーバー

      デイドリームビリーバー

      散々スケートをして

      火照った身体を冷ましながら徘徊していると

      どうぞ、ここに寝転んでください

      と言わんばかりの木陰と目があった。

      イエスマンの俺は大の字に寝転がり、

      地面を背に形を変える雲を見おろす。

      程よい風と周りに咲いたシロツメグサの

      柔らかい匂いに夢見心地だ。

       

      夢うつつに寝返りをうつと

      四つ葉のクローバーを見つけた。

       

      だが、むしり取るようなマネはしない

      次に見つけた人がほっこりする様に。

      幸せは独り占めしない

      クローバーもそれを望んでいないから。

       

      見つけた分むしりとるのはちょっと違くない?

       

       

      波でも同じことが言えるんじゃないかな?

      ガツガツしてる人は品が無い。

       

      ここは俺の海だ!とか笑っちまう。

       

      んじゃあここは俺の地球だ、馬鹿野郎。

       

      海も地球も宇宙でさえ誰かの所有を許さない

      むしろ我々がその一部なのだ。

       

      ん?

      この思考はどこから降りて来たんだ?

      いや、湧いて来たのか?

      風に乗って来たとか?

      知らないうちに拾い集めたのか

      どこからか滑り込んできたとか?

       

      俺の気持ちも形を変えながら

      あくびの向こう側、空を漂う。

       

      散漫していた意識を白い花に向けると

      シロツメグサの茎をよちよち、よちよちと登るてんとう虫がいた。

      ずっと眺めていると

      そいつは翅を広げどこかへ旅に出た。

       

      心の中で手を振る

      いってらっしゃい、達者でな〜!

       

      俺はもう少しここでまどろむ。

       

      大きく背伸びして目をつむる

      鼻の先に何か虫がとまり

      再び目を開けると2時間経っていた。

      指先でつまみ取る。

       

      てんとう虫だ

      さっきの奴かな?

      にしてもお洒落だな

      自然の中では目立って逆に不利なんじゃないかな?

      どういうつもりなんだ?可愛いけど。

       

      人差し指を登り切ると

      そいつは本日2回目のテイクオフ。

       

      あ〜寝過ぎた。

      まあ、いいか

      こんな日もわるくない、べつに。

      みにくいアヒルの子

      みにくいアヒルの子

      みにくいアヒルの子は

      いつしか美しい白鳥の王に。

       

      アヒルの親のもとに生まれた1羽の黒い雛。

      周囲から「みにくい」といじめられたのは、

      彼が皆と異なる姿をしていたから。

       

      しかし、時は流れ湖に映った自分の姿は

      成長して立派な美しい白鳥の姿になっていた。

       

      そして白鳥の群れにあたたかく迎え入れられ、幸せに暮らしましたとさ。

       

      人を外見で判断してはいけない。

      自分が他人と違っているからといって

      悲観することはない、違いを楽しめ。

      いずれ大成する可能性を秘めているのだから。

       

      お利口さんじゃ辿り着けない場所

      得れない感覚、見れない景色。

       

      優れるな、異なれ。

       

      向こう側コンセプト

      ロードオブザリング

      ロードオブザリング

      おばあちゃん!

      その指輪イカしてるね!

       

      おぉ、わかるかい?

      この指輪はねえ

      23歳の夏の終わりに

      波打ち際を歩いていたらね

      なにかキラキラしてたのよ

      砂から半分だけ出ててね

      それを拾って、波で洗ってね

      なんとなくハメたら抜けなくなっちゃって

      70年ッッッ!!!キャハッ

      キャハキャハハッッッ!

       

      70年!?

      てことはおばあちゃん93なの?

      ずいぶん元気だね!

      長生きの秘訣は何?

       

      そうよ、94かもしれないし

      95だったかもしれないキャハハ!

      だいたいそのくらいね

      秘訣はね、感謝!キャハハ

      腰は少し曲がってしまったけどね

      どこも痛い所はないし

      この通り動いてくれるから

      自分の体に感謝してるの!キャハキャハハ!

       

      なーるほどね

      てか、ばあちゃんむちゃくちゃ笑うね

      笑顔がステキで可愛いいわ!

       

      あら、そう?

      いっぱいお話を聞いてくれてありがとうね

      あなた、いい男だわ

      私が70歳若かったら放っておかないわよ

      そこにあるもの好きなだけ持っていっていいわよ、キャハハッッッキャハ!

       

      いや、悪いよ

      なにもいらないよ。

       

      いいーの!

      どうせ、売るくらい余ってるんだから

      そこで待ってなさい!

      据え膳食わぬわ男の恥よ、キャハハ

       

      しばらくするとおばあちゃんは

      ビニール袋に

      焼きとうもろこし、焼きそば

      たこ焼き、いかぽっぽ、玉こんにゃく

      缶ビール2缶をいれて

      俺に渡してウインクしてきた。

       

      あー、こんなに!

      ありがとう!いただきます!

       

      いいのよ!キャハハッッッキャハ

       

      ばあちゃん、また会おうね!

      長生きしてね!

       

      キャハハ、大丈夫よ

      私の生命線は肘の裏まであるんだから、

      ほら!

      2回殺されても死なないわよ、キャハハ

       あともう一つ

      長生きの秘訣はね、コレ!

       

      さっきから飲んでいたグラスを俺に見せる

       

      ん?水?

       

      キャハハッッッ、違うの

      焼酎ッ!朝からこれをヤるの!

      キャハキャハハッッッ!

       

      さっきから水の様に飲んでいたのは

      焼酎だった。

       

      すげえ、ばあちゃんだ。

       

      ばあちゃんと別れ

      浜を横断し防波堤に腰掛け海を見渡す。

       

      とりあえずもらったものを食べなくては

      全てコンクリートに並べ

      沈む夕日を眺めながら缶ビールを開ける。

       

      いただきますッッッ!

       

      焼きそばを食べようとしたら箸がない

       

      お、おばあちゃ〜ん…!

       

      仕方ないので近くに落ちていた流木の皮をむいて箸にした。 

       

      にしても、日が沈むのが早くなったなあ。

       

      また来年も元気で会えたらいいなあ。

       

      なんだかおセンチな気分になり、涙ぐむ。

      まだ少し熱い砂の上を歩く。

      涙乾かす、風を待つ。

        

       

       

       

      流れ星

      流れ星

      あっ!流れ星ッッッ!

       

      え!見れなかった!

      ずるい!てか、何を願うの?

       

      人の幸せを願える人から

      順番に幸せになれます様に!

       

      え?その理屈だと

      のむをがダントツ一位じゃん!

       

      あ!本当だ!

      でも、願うずーっと前から幸せだったわ!笑

       

      なんか、今のかっこいい

      そーゆーのはいつも考えてるの?

       

      ん?照

      あー、んじゃ、やっぱなし

      この世の金と権力と名誉と女ぜーんぶ

      俺のものになりますように!

       

      照れて願い事変えなくていいから!笑

      そして強欲!

      急に願い事が海賊じゃん!笑

       

       うるせぇ!ちょっとしか照れてねえよ!

      あとは地味に身長があと5センチ欲しいかなあ

      自分は何願うの?

       

      やっぱ照れてんじゃん笑

      えー、幸せになりたい!

      今何センチ?

       

      今幸せじゃないの?

      今は27.5センチ!

       

      あ!幸せだったわ!

      いや、足のサイズじゃねえよ!笑

       

      んじゃ叶ったね。

      あ!そっちか!

      まあ、普段はこんくらいなんだけど…

      元気な時はこ〜ぉおんくらいッッッ!

       

      叶ったね〜

      ありがとう!流れ星〜!

      唐突な下ネタ!

      トトロのメイちゃんの言い方やめい!

       

      平和だね、

      こんな夜のために生きている気がする。

       

      くだらないことで いつまでも笑えますように

      ほどほどのことなら誰でも許せますように

      明るい気分で 死ぬまで居られますように

      心も体もみずみずしくありますように

      そういう自分でいられますように🙏🌠

       

      欲張りかも知れないが

      これが本当の願い事だ。

       

      でも、5個中3.5個くらいは自力で叶えたる。

      八日目の蝉

      八日目の蝉

      お盆を過ぎると

      涼しい夜が増えてきた。

       

      涙色した声で歌う虫たちが

      より一層と夏の終わりを匂わせる。

       

      コンビニに寄っても

      雑誌コーナーには

      夏の終わりのサウンドトラック…。

       

      追い討ちをかける様に

      お酒コーナーには…、

      キリン!秋味!

       

      やめてくれよ

      まだ、何もしてねえんだよ。

      ヒマワリ畑

      ヒマワリ畑

      花が美しいのは

       花であるという

      そのいのちそのものに

      逆らっていないから

       

      まんま花として

      花のまんま

      思いっきり花として

      いのちを全うする

       

      俺たちも

      俺たち以外の

      何者でもない

       

      ただただ

      俺であることを信じて

      俺であることを極めて

       

      まんま俺で

      いのちを全うする

       

      ちなみにヒマワリの花言葉は

      憧れ 崇拝 情熱

       

      彼女らにとって

      俺はヒマワリの様な兄でありたい。