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      海へ還ろう

      ペーパードリーマー

      ペーパードリーマー

      持ってるのに

      全然運転してない人のことを

      ペーパードライバーて言うじゃんか。

       

      ペーパードライバーは

      全然運転してないから

      今さら運転するの怖くてって言うわけよ

      運転に自信がないから。

       

      ペーパードリーマーってのは

      それの夢バージョン。

       

      誰でも持ってたはずなのに

      夢の見方を忘れちまって

      ずっと夢見てないから

      叶える自信がないって言うんよ。

      掴みかけたくせに手離すんよ。

       

      だっせえよな

       

      アイツはやさしいやつだけど

      悪く言ったら口だけのヘタレだ。

       

      俺もそれになるとこだった、つい最近まで。

       

      免許なんてなくても

      運転ぐらいできんだけどね。

      エンドレスサマー

      エンドレスサマー

      俺は夏が好きだ。

      いや、大好きだ。

      いや、愛してる。 

       

      本格的な秋が近づくと

      切なくて切なくて苦しくなる。

      心臓を何かに掴まれる、ぎゅうっと。

      何かが何かなのかはわからないけれど。

       

      そんな時にこの映画を見る

      エンドレスサマーだ。

       

      世界中を旅すれば必ずどこかに夏があることを利用して世界中の夏と波を追い求めていく旅の計画を立ててそれを実行に移していく映画だ。

      サーファーたちの究極の望み『終りなき夏』その旅を実現する方法は地球の自転に合わせ夏を追って世界中を旅することだった。

       

      サンダルズによるBGM

      当時を知らないのに

      あの時代の匂いを微かに感じさせてくれる。

       

      俺もそろそろ旅に出ようと思う

      終わりなき夏を求めて、

      通り過ぎた夏の匂いを追いかけて。

       

      東北をぐるっと周ったから

      とりあえず南へ行こうか。

      トレモロ

      トレモロ

      夜中にふと目が覚める。

       

      あ!夢じゃない!

      日常とされるものから離れたため

      現実味がないのだ。

      静かに聞こえるモーター音に揺られながら

      窓を覗くと微かに見える漆黒の海原が

      神秘的に見えた。

       

      海も寝るんだなあ

       

      よくわからない独り言をつぶやきながら

      なんとなく部屋を出る。

      起きてる人は誰もいなかった。

      あれ?やっぱ夢かな?

       

      星綺麗なんじゃないかな?

       

      ふと思いつき

       

      階段を3階分ほど登り甲板に出る。

       

      誰もいないけど

      出ても大丈夫だよ、な?出ちゃお❤︎

      ドア開いてるし😏

       

      甲板に出ると星が綺麗だった。

      というよりかは銀河そのものが覆いかぶさって来た。

       

      あぁ今、口説きたいなぁ

       

      このシチュエーションで落ちないやつは

      いないんじゃないかな

       

      どんなに下品なことを言っても

      ロマンチックにしかならねえよ。

       

      なのに1人だ。

       

      なので俺は夜空を口説いた。

       

      甲板に大の字に寝そべり

      両手を広げて夜空を抱きしめる。

       

      なあなあ、夜空あ

      俺は今お前を独り占めしてんぞ。

      綺麗だなあ、景気付けに

      ほんのちょっと星を流し

       

      ぴゅっ

       

        ひゅいっ!

       

          しゅッッッ!

       

      星が立て続けに3つ流れ落ちる。

       

      おいおい、まだ全部言ってないぞ!

      ワハハハっ!でも、ありがとう!

       

      暗い海の上を進む船は止まっているのか

      進んでいるのかわからなかった。

       

      進行方向から吹く風が唯一

      進んでることを教えてくれていた。

       

      今の俺の人生みたいだなあ〜

       

      なあ夜空よ

      怖いくらいに綺麗だなあ

       

      もしかしたら人生も

      ちょっと怖いくらいが綺麗なんかもな。

       

      ぴゅっ

       

        ひゅいっ!

       

          しゅッッッ!

       

      応えるようにまた星が流れた。

      廃墟

      廃墟

      海が見渡せる廃墟がある。

       

      海側はほぼガラス張りで中も広く。

       

      そこにはたくさんの錠剤と

      自己啓発系の本が散乱していた。

       

      ありがたいことに

      ソファもベッドもあり

      寝袋一つあれば快適に夜を越せたし

      1人でいても不思議と不気味さはなかった。

       

      夜はベランダに出て月明かりに滲む海原を

      時間を忘れて眺められたし

      それに飽きたらソーラー式の光源を灯して

      散乱した本の中から俺好みのを選び

      ウイスキーを飲みながら睡魔を待った。

       

      寝袋に移動し

      自分の呼吸を遠くで聞こえる波の音に

      合わせる。

      ああ、なんて気持ちいいんだろう。

      すると耳鳴りがした。

       

      キィーン

       

      ああ、これは金縛りが来るやつだ

      案の定金縛りに合う。

      眼球以外動かない。

       

      踊り場から人影が滑り降りてくる。

       

      あ〜ごめんなさい、お邪魔してます。

      ごめんなさい、ごめんなさい。

      ごめんなさい

       

      俺は心の中で必死に謝る。

       

      人影がゴモゴモと何か言っている。

       

      耳を澄ませる。

      急にチューニングが合ったラジオのように

      声がハッキリと聞こえだす。

       

      ああ、ずっと見てたよ

      君は俺に似てるな、おもしろい。

      ここが好きか、俺も好きだ。

      謝る事はない、君は俺が呼んだんだ。

       

      1人でいても不気味さを感じなかったのは

      そういうことだったのか。

       

      あなたは誰ですか?

       

      恐怖より好奇心が勝ちたずねてみた。

       

      ああ、俺かあ

      忘れてしまったよ

      君と話せば思い出せる気がして話しかけてみたんだが。

       

      金縛りはいつの間にか解けていた。

       

      2人並んでベランダに移動する。

       

      いい眺めですね

       

      ああ、そうだな

      君は本が好きみたいだな

      好きなの持って行っていいぞ

      これからの役に立つはずだ。

       

      ありがとうございます!

      借りますね。

       

      雲の隙間から月がでて

      明かるくなると

      人影は消えていた。

       

      ソファに戻り寝袋に潜り込んで朝を待つ。

      目が覚めスーツに着替えて浜を目指す。

       

      ここは何か不思議なエリアだなあ。

       

      海から上がり言われた通り何冊か本を拝借する。

       

      さあ、俺も自分を忘れる前に

      生きてるうちに自分を思い出すために

      しっかり生きなくちゃなあ。

      銀河鉄道の夜

      銀河鉄道の夜

      俺は気がつくと友人と

      銀河ステーションから銀河鉄道に乗って 

      白鳥停車場23時着アルビオレ観測所鷲の停車場経由南十字サウザンクロス駅翌3時着の不思議な旅へ

       

      銀河を横断する999号は科学の粋を集めて設計された最先端技術の塊だが、見かけは大昔の蒸気機関車に似せてつくられている。

       

      どれだけ時代が変わり文明が進んでも

      人間として旅に求めるものや根底に感じるものは変わることはないのではないかという願いからだ。

       

      "真の幸福に至るのであれば

      それまでの悲しみはエピソードに過ぎない"

       

      そろそろ時間だ。

      支配者たちはイビキをかいてる

      希望が光り、道を照らしだした。

      さあ走り出せ、銀河鉄道。

      真ん中

      真ん中

      不安を不安のままにしておく事は

      不安にエサを与えてる事と一緒だ。

       

      いつの間にか大きく育てた不安に

      自分が喰われるぞ。

      そして不安なやつは周りも不安にさせる。

       

      俺は逆に不安が不安になるくらいに

      不安を楽しんでやる。

      不安を不安にさせてやる。

       

      不確定性や不安定を楽しんでこその

      サーファーでありスケーターだからだ。

       

      そもそも世の中が安定していた時なんてあったか?

       

      不安定な世の中でブレない真ん中を

      探し続ける、楽しみながら。

       

      世の中ではなく

      心の中の自分と向き合う。

       

      サーフィンには間違いなく

      向き合い方次第では哲学がついてくる。

      オマケにどんな秘境の海で1人浮かんでたとしても海が巡り合わせたのか

      会うべくして出会ったステキな仲間も増える。

       

      まだサーフィンに出会ってない人

      または夢中になれることから

      遠く離れてしまっている人たちよ。

       

      全部外して素っ裸になった時に

      まだ自分しか持ってないってもんはあるか?

       

      日常の真ん中に愛はあるか?

       

      あんたあ、そこに愛はあるんか?