スピードが出ないのはサーフボードのせいです
サーフィン歴8年でガチャガチャサーファーだった私がオーストラリアに渡り、コーチングを受けました。プロサーファーが受けているコーチングだったことと英語が話せなかったのですごく恥ずかしかったのですが、思い切って受けて良かったです。私の仕事の幹を支えていると言えます。20回以上受けたでしょうか。最初は通訳付きで1回90分220ドルでした。当時の自分にとって高額です。夜ごはんは奥さんと食パンという生活をしながら、無いお金の中でなんとか隔週でコーチングを受けました。
初めてのプロコーチング、自分のサーフィンを見せたあと
コーチのリチョーから一番最初に言われたこと今でも覚えています。「大きいボードを使用してスピードを出す練習しろ。スピードが無いから何もできない。加速ができればマニューバー(技)は簡単。そのためにはとにかく長いボードだ。今すぐだ。」当時6'0"くらいのボードを使用していました。184cmです。普通にアップスはできてたつもりです。自分の中ではカットバックくらいまではできていると思っていました。でもそうでは無かったようです。全然できてないのはサーフボードのせいだと言われました。
サーフボードを変えました
おいおいそんなことかい。と思いましたが、言われたことを素直に聞かなかったらお金を払って受けている意味がない。すぐにリチョーに言われた通り6'4"を買いました。(6'4"と言っても様々ありますのでただ6'4"のボードを買えば良いという意味ではありません。リチョーにはモデルと幅と厚みも相談した上での6'4"です。)
コーチング受けた中で最大のインパクト
その後たくさんコーチング受けましたが、後にも先にも上達にこれほど影響を与えたアドバイスはありません。ただ大きいボードに乗れば良い。それだけです。日本の場合はビギナーは大きいボードに乗ろうと言われています。オーストラリアのプロコーチングでは、上級になるまでは大きいボードに乗ろう、でした。リッピングできるかどうかという中級者は間違いなく大きいボードに乗ったほうが上達は早いです。ビギナーなら尚更です。自分で身を持って体感したコーチング史上最も上達にインパクトがあったアドバイスは「大きいボードに乗ってスピードを出す練習」です。
ビギナーはP8からP5へ、中級者はP3へ
サーフボードがこれほど大事かと考えさせられ、現在サーフボード販売を生業としています。現在は「上達に必要なサーフボードHFB」の制作をしております。将来ショートボードを乗りたいというビギナーの方は、P8とP5が上達を助けてくれるでしょう。何年もやってるのに全然うまくならない、自分のレベルが分からない、という方はP3へ。P3で加速の練習をします。スピードが出せるようになった人だけが、そののちにマニューバーが待っています。
参考
(もうリッピングはできるのですが本当の上級者を目指したいという方は、HFBではなく別のサーフボードをアドバイスさせていただいております。それもまたリチョー式のサイズの考え方が重要です。)