大きめのサーフボードで練習する理由
HFBのP3モデルには2つの目的があります。
- 40代の方がサーフィンをスタートしてショートボードを目指すことを決めました。サーフボードも徐々に短くステップアップをしてきました。アップスができるようになったのでターンの練習をしたいなというタイミングの方
- すでに何年もサーフィンをしてきました。途中随分と回り道をしてしまいました。始めた当時サーフボードのことを教えてくれる人がいませんでした。過去の私と同じ境遇の方(苦いビギナー時代、私の体験談)。パフォーマンスサーフィンを目指す方。サーフィン始めて10年経ってしまったが、もう一度加速の練習に戻って基本を身に付けたいという方
これらの方々に向けて制作しているのがP3です。オーストラリアのプロコーチングで教わりました。大事なのは大きめのサーフボードで練習することです。ターンもできない人が小さなボードに乗るからおかしくなる(ガチャガチャする)ということでした。では、大きめのサーフボードの"大きめ"とは。
体重に対する適正リッター値は参考程度に
ショートボーダーですと体重に対する適正リッター値という概念が出回っていますが、練習段階ではあまり意識しない方が無難です。体重に対するリッター値は、マニューバーが自由に描けるという方が参考にするくらいです。私がお話を聞いたことがあるシェイパー達も皆同じくそう言っていました。オーストラリアのトップブランドJS Industriesから発表された適正リッターを出すための要素にはたくさんの条件が出されましたが、これでも足りないそうです。詳しくはHIRO BLOGのサーフボードボリューム、リッター値の記事をご参照ください。
体重だけでリッター値を考えて手に入れたサーフボードは小さすぎる可能性がありますので、今回のご紹介「大きめのサーフボードで練習する理由」の大きめというのは、その体重からくる適正リッター値よりも大きいボードでという意味になります。
一番は長さです
大きいサーフボード、長さ・幅・厚み、とても大事ですが、一番は長さです。短くて幅が広くてリッター値はすごく大きいというサーフボードがありますが、その手のものではありません。そういうボードはアウトラインが丸いでしょうか。またロッカーは抑え気味だったりします。P3はパフォーマンスショートボードのアウトラインをしていてロッカーもついています。ただ大きくすれば良いのではなく、ここはキーポイントです。
ガチャガチャサーフィンヲカイヒセヨ
大きめのサーフボードを使用したい一番の理由はオーストラリアプロコーチング理論「ガチャガチャサーフィンの回避」です。加速ができない、ターンができないレベルの時に身体に合ったショートボードを使用しますと、ガチャガチャへの道に乗ります。私はバッチリ乗りました。サーフィン歴8年でオーストラリアのプロコーチングと出会いましたが、その時のサーフィンは散々でした。自分ではそこそこできてるサーファーだと思っていたので、リチョーの指摘とビデオを見てさらに凹みました。ガニ股と無理やり感。このサーフィンが将来サーフショップをやりたいと言っているやつのサーフィン。恥ずかしすぎて顔面から火が出そうでした。リチョーは冷静に「サーフボードのせいだ」と教えてくれました。スピードが出ないのはサーフボードのせいです
なぜ大きめのサーフボードがガチャガチャサーフィンを回避できるのか
身体に合ったサーフボードは動かすのが簡単です。足先で動かせます。上半身だけ回しても動きます。サーフィン始めて2〜3年ですとそれが楽しくて楽しくて。どんどん上達している感じがします。今のターンができたんじゃね?の連続です。そのまま5年が経つとガチャガチャの出来上がりです。もちろんセンスというのはありますし、練習方法があるのでしっかりコーチング受ければみんながみんなガチャガチャになるわけではありません。または高校生くらいまでに始めた人もガチャガチャしません。しかーし、たいていの方は独学、YouTubeなどでしょう。普通はガチャガチャの道に乗ります。海を見渡せばきれいに乗れてる人は一握り。うまい下手ではありません。きれいに波を使えている人がいます。あの一握りになることは実は難しいことではありません。
大きめのボードは簡単には動きません。足先ですと反応してくれません。上半身だけでも駄目。正しい乗り方を教えてくれるサーフボードがP3です。40代から始めてショートボードを目指す方、ぜひ段階を踏んでください。すでに10年もサーフィンしてきた方、一度基本に戻って加速の練習をしてみてください。遅すぎることはありません。
まとめ
上達のために大きめのサーフボードを。ガチャガチャを回避しスタイルよく波に乗ってください。体重に合わせた浮力のサーフボードではできたことにしてしまいます。ちょうどできないくらいのサイズ設定で。基本がうまくいくと動かせるサイズ設定が良いです。あなたが目指すサーファーは多少サーフボードのサイズが大きくてもきれいに乗ってくれるはずです。
参考
- 苦いビギナー時代、私の体験談
- HIRO BLOG サーフボードボリューム、リッター値
- スピードが出ないのはサーフボードのせいです
- サーフィンの技をしてみたいのですが
- HFB ウェブサイト サーフボード相談は最下部