パドリングのよくある質問 体を反るのがきついです
自分はどうしてパドリングが遅いのか、ではパドリングの悩みには順序があることを説明しました。今回はもう少し具体的なご質問、ビギナーの方からのご質問にお答えします。
体を反るのがきついです
パドリング姿勢でレベルが分かる
海でパドリングを見ますと、上級者なのか中級者なのかビギナーなのかはひと目で分かります。それくらいパドリングの姿勢は奥が深いし大事なことなのかもしれません。その差の中ので一番違うのが体の反りです。上級者はよく反っています。
どうして体を反るの？
上級者が体を反るのは、前重心かつ頭は後ろ、の姿勢を取りたいためです。前重心ほどよく走り、反れば反るほど頭を後ろに持ってくることができます。ん？反対の力です。
前重心はよく走ります
足の方には体重を乗せないで胸の下に全ての重心を持ってきます。これが前重心。前重心であればあるほどサーフボードは走り出しやすく、波のパワーが小さくても前に飛び出します。前重心はパドリング力を何倍にもしてくれます。サーフボードの構造上胸の下がベストです。（もちろんパドリングのみならずライディング中も胸の下に重心あるとよく走ります。）胸の下に全ての体重を乗せてパドリングすると簡単に波をキャッチできます。
分かった！じゃ全部前ね。はNG
前に行けば行くほどいいのかと言いますとそうではありません。胸の下がベストなのですが、頭がノーズ側にあると、ノーズ側に重心がいきます。胸の下だけがベストです。ノーズに重心がありますと、サーフボードが傾きパーリングします。パーリングは絶対嫌！
ここで体を反ります
胸の下に全ての重心を持ってくるように前のめりになりながらも、体は反って頭をなるべく後ろへ。この姿勢が重心を胸の下に集める姿勢です。重心は前にしたいが頭は後ろ、反対方向です。この反対方向を作るために体を反ります。前重心でパドリング力をアップ☆体を反ってパーリングを防ぐ☆そのために上級者は皆一様に体を反ってパドリングしています。
体を反れないことで後ろになりがち
体を反れないのでパーリングをたくさんします。それが嫌なので乗る位置を後ろにずらしてしまいます。パーリングしないところを探してどんどん後ろに下げてしまうのはやりがちな失敗です。胸の位置が後ろに下がればサーフボードは走りません。どれだけパドリングしても波の前に飛び出さないです。前重心はテイクオフのためにはマストです。「サーフボードが走り出しません。」というお悩みの多くもこれで解決できます。後ろにずれないでください。
とは言え、体が硬いです
それはそうです。皆様そうなのでご安心ください。最初にお伝えしましたように中級者と上級者でも差が出るくらいです。終わりはない長い旅です。少しずつ少しずつサーフィンしていく間に身につけていきます。しかし、知らないままですと反れるようになりません。今皆様は反ることの大事さを知りました。ぜひ毎ラウンド意識してサーフィンしてください。意識している人と意識していない人では雲泥の差。少しやってみれば、もしかしたらもう少し前にずれて乗ることができるかもしれません。今までよりよく走るようになります。
急には反れるようにならないので、せめてパドリングを止めてテイクオフする直前だけでも前重心かつ頭は後ろの姿勢を取り入れてください。それがこちらです。
レッスンでもこの姿勢取りましょうと教わると思います。この姿勢は胸の下に全ての体重が乗っていて、かつ、ノーズ側に行かないように頭を後ろ方向へ持ってきている姿勢です。頭の下と胸の下が同じ位置になるベストな姿勢です。パドリングしながらこの形を取るのはきついですが、イメージはこれに近づけるように。最初は誰でも体を反れませんので、まずはパドリングの後に立つ直前にこの姿勢を取ってください。パーリングを回避できます。この姿勢を家で柔軟体操のつもりで毎日やってください。少しずつ反れるようになってきます。Too Easy!!です。