パーリング問題
「パーリングしてしまいます。」「波に置いていかれるかパーリングかのどちらかです」「目線を意識しているのですがパーリングです」などたくさんのご相談をいただきます。本日はパーリングについてです。
パーリングの壁は低い
まず最初にパーリング問題はそれほど大きくないということをお伝えしたいです。私も随分苦しみましたが、それは教えてくれる人がいなかったですし一人でやっていたためでしょうか。なぜパーリングするのかが分からなくて苦しみました。今たくさんのビギナーサーファーへレッスンしながら上達過程を見させていただいてますが、パーリングでずっと悩んでいる方はほとんどいません。なのでご安心ください。パーリング問題はサッと終わらせましょう。
そこは誰でもパーリングします。
うまい人ならパーリングしない、ビギナーの自分だからパーリングする、ということであれば超えていく壁があるはずです。しかし、今あなたがパーリングした波を、まさに同じ場所で上手なサーファーがテイクオフしてもパーリングします。そう、その場所でテイクオフすれば誰だって真っ逆さまです。(レベルの違いがあるとすれば波が大きいときです。大きいときはサーフィン歴の長い方でも真っ逆さまはあるかもしれません。これはパーリングと同じですが、今は普通の波のお話とします。)パーリングするそことはどこでしょう。
- ダンパーの波
- 波を迎える場所
1、ダンパーの波
ダンパーがどのようなものなのかが分かっていない段階で起こります。波がいっせいに横一列でブレイクする波をダンパーと言います。これはどこにも進めないので誰でもパーリングします。サーフィン歴の長い人は、行けないときは行かないので、行っているビギナーの方だけがパーリングしています。私はビギナーの頃、ダンパーの波を1ラウンドずっと落ち続けて、どうして立てないのかずっと考えていたのを覚えています。その時は答えは出ませんでした。ただただ不思議に思っていました。
例えばこの波に乗るのは無理です。写真の中央辺りのピークでテイクオフしようとしましたら落ちるだけです。右も左も波が巻いて崩れています。無理な波は無理と割り切りましょう。どうしてパーリングするの?と悩む必要はありません。ダンパーだからパーリングするのです。
しかしながら、ダンパーの中にも端の方に乗れる場所があります。上手なサーファーがどうしてダンパーでも乗れているか。それは端の方から乗っているためです。上の画像をもう少し広範囲で見てみます。
写真の一番左、ダンパーの端にダンパーではない場所があります。それを波が切れているという表現をします。「切れているところからテイクオフできるよ。」と言ったりします。上手なサーファーでもビギナーと同じくダンパーには乗れませんが、その中でも切れている場所を探してそこでテイクオフしています。写真左端から写真左方向へ走れば乗れそうです。ダンパーコンディションではありますが、乗れているのはこの知識と波を見る力です。ダンパー → 早くて良い波 と考えられるのはまだ先かもしれませんが、ダンパーの真ん中ではみんなパーリングと知るだけでアプローチが変わるでしょう。
2、波を迎える場所
では、ダンパーではないのにパーリングしています。という方。それがもう一つ、こちらの方がパーリング原因のメインになります。波を迎える場所です。狙いを定めて乗ろうと思っている波に対して、自分が岸すぎる位置で波を迎えた場合です。こちらの画像です。
すでに波がブレイクしてしまっています。このタイミングで波を迎えますと上級者であってもテイクオフは難しいです。波が自分に当たるとき、自分のいる場所が岸すぎると、すでに波はブレイクを始めてしまい落とされることになります。正解はこのように波がブレイクする前、もう少し沖側で波に当たらなければいけません。その感覚が初めての方、目標の波はブレイクしていないので、不思議に思うかもしれません。でも意識を変えていただきたいです。狙う波は自分のところでブレイクする波ではありません。まだブレイクしていないうねりのうちから追いかけます。波のブレイクと一緒に押されるのでは遅いことが分かりますと、パーリングの不思議は無くなります。必要なのはうねりからのテイクオフです。次のステップです。下記URL参考ください。
まとめ
ダンパーと波を迎えるタイミングを改善することで、パーリングは一気に少なくなります。目線を含めたたくさんの技術的なヒントよりも、そもそものお話ですのでToo Easy!!です。
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