テイクオフの回数が絶対
ビギナーは波を掴むのが難しいです。1ラウンドして1〜2回しかテイクオフできなかったというのは普通のことです。私はサーフィン始めて2年間まともに乗れなかったのですが、その原因は明らかにテイクオフの絶対数が少なかったからだと思います。
サーフィンは海に行った回数ではなくテイクオフの回数
週1回しか行けないが1ラウンドで30回テイクオフする人と、週5回行けるが1ラウンドで6回しかテイクオフできない人がいたらテイクオフの回数は同じです。もちろんパドリングの時間がありますので週5回の人の方がうまくなります。しかし、テイクオフをマスターしようという観点でのお話ですと、テイクオフの回数を絶対とします。サーフィンに行く回数よりもテイクオフした回数を重視してみましょう。
テイクオフとは前に出たことをカウントします
テイクオフは波の前に飛び出たことをカウントしてください。立つ動作をしたが、波に置いていかれて滑り出さなかった場合はカウントしません。逆に前に出て落ちて巻かれた場合はカウントします。たとえ巻かれたとしても前に出ることはテイクオフの練習になっています。
テイクオフの回数は実はもっと多い
上手なサーファーと一緒に波乗りに行っている方はイメージできるかもしれませんが、サーフィンは1ラウンドで思ったよりもたくさん乗ります。サーフィン始めて間もない頃はあまり乗れないので、数回が普通だと思ってしまいます。もしも一人で通ってらっしゃる方ですと、よく乗ったなの基準が低いままになりがちです。
ビギナー向けレッスンプログラム「もっと乗ろうのレッスン」
私はビギナーの方へ複数回のレッスンプログラムをしていますが、必ず1回はこのレッスンがあります。「ゆっくり波乗りせずにたくさんの波に乗りましょう。」をお伝えする回です。20分計測し波乗りして浜に戻ってきていただきます。波や混雑具合によって全然変わるのですが、20分の間に3〜4本が平均でしょうか。1〜2本うまくいって1〜2本は巻かれます。置いていかれるのはもっとたくさんありますが上記の通り置いていかれた波はカウントしません。これでは少ないとお伝えします。「もっとハードにパドリングして、もっと乗る気になってください。何座ってるんですか!全部掴んで絶対波の前に出るぞ!ヘトヘトになってもう動けなくなるまでやってください。」そうしますとレッスン生も悔しい気持ちもあり本気になってくださいます。もう一度20分波乗りしていただきます。だいたい8本くらい乗って帰ってきます。バッチリですね!笑顔で帰ってきます。この方はサーフィンが急にうまくなったわけではありません。この20分間の積み重ねです。これをやっている人は周りの同時期に始めたサーファーをごぼう抜きします。(もちろんゆったり浸かるサーフィンも幸せです。今回はテイクオフをマスターするという観点です。)
気持ち以外のところはサーフボードで
意識を変えてたくさん挑戦することが第一弾、第二弾はサーフボードです。前に出ないサーフボードと前に出るサーフボードならば後者を選択していただきたいです。小さいボードは動きが機敏なので楽しくて選ばれやすいですが、そのことによって前に出る回数が減ってはテイクオフマスターは時間がかかってしまいます。さらにはアップスマスターのためには良い場所でテイクオフするべきとなれば、それもまた前に出やすいボードが必須です。長い目で見て無理して小さいボードに乗らない方が上達は早いです。
まとめ
前にたくさん出てください。たとえ巻かれたとしても。たくさん漕いで一生懸命取り組みます。さらに前に出やすいサーフボードを使用してください。これで1ラウンドでのテイクオフ回数はグッと上がってくれるはずです。テイクオフはやはりサーフィン始めて最初の壁。クリアできればもっともっと楽しいサーフィンが待っています。
参考
- テイクオフは手の付く位置で半分終わり
- テイクオフはファイティングポーズ
- テイクオフの時に膝が付いて二度立ちしてしまう
- テイクオフ問題その他
- テイクオフの回数が絶対
- テイクオフができてから改善するテイクオフ
ビギナー用ステップアップサーフボードHFBを制作しています。